島情報−10

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塩づくり5
  本焚き 黒潮源流塩

 花塩を2日間焚いたあとの溶液は 塩分濃度が35%くらいです。これを約700〜800リットル、カマに入れて慎重に加熱します。少しの加熱でも 沸くように塩が結晶化して薄く浮いてきます。やがて厚くなると沈殿し 底に貯っていきます。加熱の加減によっては 塩がこまかくなったり 大きすぎたりしますので気を抜けません。15分から30分ごとのマキ投入は 1回でも失敗すれば売り物の塩にはならずに1次濃縮のカマに入れて溶かし直しの運命です。このHPのトップページで社長が「塩を育てる」という表現を使ったのは こういう作業の感覚なのです。
  焚き始めて6〜7時間くらいすると 急に塩の結晶化が少なくなります。溶液中に塩が少なくなったこの時 焚くのを終了します。あとはゆっくりとカマを冷やすために 太い流木を2〜3本入れてカマドのフタを閉じ この日の作業終了です。前回で紹介した ”花塩” はこの夕方の時点では出来たかどうか分からないので 不安ですが 黒潮源流塩は大体分かるので 気分は楽です。あとはマキが数時間かけて燃えてくれれば 約100〜120kgの塩が出来ることになります。
  翌朝 残った母液(約400リットルくらい)をニガリ用タンクに移します。これは弊社では まだニガリではなく もう一工程かけてニガリにするのですが それは次回。
  徐冷用の流木がうまく燃えてくれれば 翌朝カマの中は50℃くらいの温かさで 程よく塩の結晶が成長しています。
  この後は花塩と同じ工程です。ニガリを切って検査、袋詰めで完成です。
  この塩は弊社のメイン商品ですので 品質のバラツキを小さくするように気を使っています。粒の大きさ、カルシウムの量、ニガリの切り具合など工業生産ではないための バラツキを極力抑える努力をしています。

 135グラム 500円の袋の他に、270グラム 900円、工場直売のみですが 1kg 2500円 という大袋もあります。塩の味の違いは 単純な調理法ほど良く分かります。極端なのが“おにぎり”と“おかゆ”  どうぞ試してみてください。