島情報−123

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与那国民族資料館

  この資料館は池間 苗さんが 親しくしている人たちがいなくなったりして 「 昔が消えたらいけない 」 との強い想いで昭和59年に建てられたものだそうです。苗さんの父親は 与那国の歴史を遺そうと原稿を書き溜めていたそうですが 戦争で亡くなり 苗さんのご主人が後を引き継いだそうです。けれども出版を待たずして ご主人も過労のためか 亡くなられてしまいました。その後 3男3女を育てながら 以前から与那国の暮らしの中で使われていた道具・民具・玩具・食器・衣装などを 1つ1つ集めていったとのことですが このように集めるまでは きっと計り知れないご苦労があったことは 容易に推測されます。資料館ができてからも 台風のために天井が壊れたりして 保管には かなりの気力と体力を遣ってこられたようです。今でも自分の食事は 自分で献立を “ ビシッと考えて ” 作るのが好きという苗さんは 今年の12月で 満90歳を迎えられるそう。思わず拍手をしてしまいたくなります。

  この資料館は祖納の郵便局のお隣にあります。 以前 私はこの郵便局で 久しぶりに苗さんと お会いし 挨拶をしたら 資料館に遊びに来るよう誘われ そのまま ついていきました。すぐに資料の説明をしていただいたのですが 数年前に説明していただいた時も この時も なんだか感激してしまい 一人で聴くのがもったいなくて途中で会社に戻り 社員達を連れてきて また来館した いきさつがあります。与那国にいらしたら 是非 足を運んでいただきたい場所のひとつです。
                             伊藤 典子(2009.11.13)