島情報−13

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塩づくり 8
  売れない塩


 題名をご覧になって『ああ、失敗作のボヤキだな、高い価格をつけている言い訳だな』と思われた方、残念でした。全く逆の話です。
 12日で1サイクルの塩づくりですが1回当りの製造量は花塩で10kg強、源流塩で150kg弱、全くの手作業で使うマキの種類、量、その日の天候、気温、湿度、担当者の気分などで微妙に違う時があります。もちろん、お客様に買っていただく商品ですから“この品質は維持しろ”というレベルがあって、それなりのマニュアルもあり、最近ではそんなに不良品は出なくなりました。しかしタマーには、どの条件がどう作用したのか分かりませんがアッと驚くような良い塩が出来たことが何度かありました。色といい、形といい、味といい、全てそろって極上品でした。初めのうちは喜んで、何度も再現を試みたのですが全く成功せずあきらめたころに またマグレで出来たりするのでした。この塩、極上品ですが売れません。もし売れば、そのお客様が次回お買い求めいただいた時、『前のと全然ちがうじゃないか』と文句をつけられるのが目に見えています。弊社のトップブランド「花塩」の上に「スーパー花塩」をと考えましたが、注文をいただいても作り方が分らないのでは話になりません。ウサギが木の根っこにブツかるのを待つ商売では笑われます。この塩、お世話になった方々に差し上げたり、社員で分けたりしているうちに いつの間にか あと少しになってしまいました。
 話しだけではお読み下さった方に失礼なので先着10名の方にごく少量ずつですがプレゼントします。お申し込みはE-MAILで社長まで。