島情報−143

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フレーク塩

 塩づくりをしていると 感動することがあります。今朝も そうでした。9月下旬から 塩づくりのメイン工程である釜とカマドを全面改修していました。しばらく 焚けずにいました。なんとか 改修が終わり 昨日 海水を何日もかけて濃くした かん水を釜に入れ いつものように 薪で焚くことができました。そして・・・今朝 見たらフレーク状の結晶が浮かんでいたのです。

 弊社のフレーク塩は いくつかの条件を重ねて やっと作ることができます。弊社の花塩もそうなのですが できた!と 確信していても 微妙な条件のズレで出来ていないこともあります。毎回 様々にチェックし 万全を尽くすのですが 釜の蓋を開けるまで いつも そわそわした気持ちになります。だからまるで 花びらのように浮かんでいる結晶を見ることが出来た時 その凛とした形や 塩の美しい結晶が静かに下に沈んでいく様子に感動するのです。陽が射すと虹色に輝いたりもするので なんて素晴らしいんだろうと わくわくします。

 ピラミッドのように ゆるかやに傾斜のついた四角い結晶は壊さぬように そ〜っと集めて少しだけ保管しました。大きな結晶は 1辺が3cmもありました。だいぶ前の島情報(8回)で『すばらしい塩ができたけれど売れません』という話を書きましたが たぶん今回も似たような話で販売するのは程遠いでしょう。でも いつか 胸を張って販売できるよう ウデをあげる努力をつづけてまいります。

                         伊藤 典子(2010.10.12)