島情報−6

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塩づくり 1

 この地で塩を作りはじめて1年と少したちました。雑誌、TV、専門誌をはじめ、メールや電話等で“お前ンとこの塩は どうやって作ってるんだ?何でそんなに高価なんだ?”という質問も受けました。一般の方々の無知をいいことに、超有名ブランド塩や新興メーカーが、海外の安価(70円〜80円/kg)な塩を輸入して 日本の海水で溶かし直したり、海外産のニガリを混ぜたりして、いかにも御当地産の高級塩として売り出していたりします。
 当社の塩は国産の塩としては 最も高価な部類に入り、3.300〜14.800円/kgになります。何故にそんな価格になるのか、効率が悪いと言われようが 何故にそんな工程にこだわっているのかを 作り方の最初から最後まで10回シリーズ(不連続)でご説明しようと思います。まず今回は第1回目。

 上の写真は潮上げです。昔、動力のなかったころは一番の重労働だったはずですが 今はエンジン一発、約2時間で6トンの海水を工場のタンクに上げます。
 会社概要にもありますが、フィリッピン近くで生まれた黒潮は北上して 最初にこの島の南側にぶつかります。その黒潮を この比川の浜は正面から受けていて“名も知らぬ遠き島より”の何種類ものヤシの実をはじめ 様々な漂着物が流れ着きます。
 取水地は このエンジンポンプに付いているオレンジ色のホースの先 約100m、水深1.5〜2mの岩場です。約400m沖のリーフのお陰で 波が静かで砂のまき上がりも少なく、汚染されていない海水を汲み上げることが出来ます。時刻は満潮時を狙いますので 時には夕暮れ後になることもあります。潮上げの最重要ポイントは 新鮮な、キレイな海水を取水すること。フィルター、ホース、タンクの清掃も当然欠かせません。
 タンクは2立方米のもの3基を連結して6トンタンクとしています。いくらかは沈殿槽の機能をもっていますので 最下部の海水は使わずに廃棄します。
 タンクからカマへは電動ポンプで給水します。