島情報−7

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                      <与那国の海>
塩づくり 2

 1次濃縮

 汲み上げた海水は沈殿槽を兼ねたタンクで砂などを沈め 電動ポンプで濃縮カマへ送ります。カマはステンレス製で 1m×3m、深さ30cmです。約800リットルの海水を入れて薪で焚きます。海水に 約3.3%溶けている塩分を結晶として取り出すには約 1/10に煮つめなければなりませんが 当社のやり方は一気に塩を結晶化させるのではなく まず1/7くらい、濃度にして23%くらいに1次濃縮します。1日に4回くらい給水して4日間、毎日10時間くらい焚きに焚いて約450リットルのかん水(塩分濃度の高い液)を作り 1トンタンクに貯蔵します。これを2回繰り返し 約900リットルのかん水を作るのが1次濃縮です。黒潮の源流に近い 透明度抜群のキレイな海水ですが動物性、植物性のプランクトンはいますので それらを煮沸し うまいことにそれらの死骸がカマの側面に褐色の膜となってこびりつくので容易に除去できます。塩分濃度20%くらいで大部分のカルシウムが結晶となって沈殿します。このとき 溶液中のゴミを包み込むようにして結晶となるので 1次濃縮を終えたかん水は ほぼ無色透明です。このキレイさが 当社の塩の透き通るような純白さと、にがりの透明さの基なのです。『日本の塩100選』(玉井 恵氏著 旭屋出版刊)の表紙を当社の『花塩』の写真が飾りました。
1次濃縮を終えたカマはキレイに洗浄して 本焚きへと進みます。